心療内科・精神科|そらこころ診療所|王寺駅の心療内科・精神科・漢方内科・整形外科

〒636-0002 奈良県北葛城郡王寺町王寺2-2-1 栄和ビル2階204号
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心療内科・精神科

心療内科・精神科|そらこころ診療所|王寺駅の心療内科・精神科・漢方内科・整形外科

はじめに

高度に情報化され効率を最優先にする現代社会はとてもストレスが多くこころを病むことが珍しくありません。
一方こころの不調は身体だけではなく社会や人生全体と密接に関わるためみつけにくくわかりにくい医療分野です。
薬だけで治るものとは少し違う、ともに悩み考え少しでも良くなる手伝いができればという思いで診療にあたります。
また当院の始まりは認知行動療法の心理カウンセリングルームです。
現在も併設していますので時間をとってじっくり話を聞いてほしい、薬を使わない心理療法で治療したいなど興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

心療内科と精神科について

心療内科は主に心理的な要因(人間関係や仕事のストレス等)から身体に現れる症状(頭痛や吐き気、腹痛等)をみる診療科です。
頭痛や吐き気、下痢、胃痛、全身倦怠感などの身体症状があり、その背景に心理的な理由が思い当たる場合は心療内科の受診をお勧めします。
またストレスなどの自覚がなく身体の不調が続き内科などを受診したが異常は見当たらなかった場合も心療内科の対象となります。
精神科は心の症状や病気を専門にみる診療科です。
不安や落ち込み、イライラ、落ち着かないなどの気分症状、幻覚や妄想といった精神症状、もの忘れなどの認知症状や睡眠障害も精神科の対象となります。
心の症状も身体の症状もあるという方も多く心療内科なのか精神科なのかの区別はそれほど重要ではありません。
当院では原因を広く多角的な視点でみた診療を心がけています。まずはお気軽にご来院ください。

心療内科でよくみられる症状・相談

  • 朝、仕事に行こうとすると下痢になる
  • 耳鳴やめまいがひどく耳鼻科など受診したが異常がなかった
  • 胃痛がひどく、胃薬を飲んでも改善されない
  • 疲れやすい
  • 胸が締め付けられる感じやザワつく感じがする
  • 人間関係で悩んで気分が沈んでいる
  • なぜか涙が出てしまう

検査をしても病気が認められない身体症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

精神科でよくみられる症状・相談

  • 人間関係のことで悩んでしまい、いつも気持ちがふさいでいる
  • 周りの人が悪口を言っている気がする
  • 落ち込みがあり、夜眠れない
  • 気分や体調は変わらないのに、いつも集中できない
  • 子どもの頃から落ち着きがなく、いまも困っている
  • この世から消えてしまいたいと思うことがある
  • 最近、もの忘れが増えてきた

こうしたお悩みは、精神科の専門的な診療をお勧めします。

心療内科、精神科の主な病気

【心療内科】

適応障害、うつ病、パニック症候群、不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、強迫神経症、自律神経失調症、摂食障害、睡眠障害など

【精神科】

うつ病、双極性障害、パニック障害、不安障害、強迫性障害、統合失調症、認知症、発達障害など

適応障害

強いストレスが原因で心身のバランスを崩し生活に支障をきたします。
過度な不安から動悸や息切れなどが起こり何事も悲観的に捉えてしまったり、わけもなく憂鬱や喪失感に襲われたりすることもあります。会社や学校に行こうとするとお腹の調子が悪くなったり頭痛がしたりという現れることもあります。
ストレスがはっきりしているためその対処や環境調整(ときには休職や休学など)を行うことで改善することが特徴です。身体症状には対処的な投薬治療を行います。認知行動療法などの心理療法も有効とされています。

うつ病

うつ病は、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない状態で、不眠や食欲不振、疲れやすい、集中力の低下などが現れ日常生活に支障が生じます。精神的、身体的ストレスを背景に脳がうまく働かなくなっている状態でものの見方や考え方が否定的になる傾向もみられます。
うつ病は気分障害の一つですが、気分障害にはうつ病との鑑別が必要な双極性障害(うつ状態と躁状態を繰り返す病気)などがあります。
うつ病は心の風邪といわれるほど近年では広く知られ患者様も多い疾患です。まじめで頑張り屋さんほど深みにはまっていくことも報告されています。

不安障害

過度な不安が生じてしまい自分をコントロールできず生活に支障がでている状態です。
不安障害には社交障害(人前で過度に緊張して話せない、人の中にいられない)、恐怖症(バスや電車に乗れない、広いところにいられないなど)、全般性不安障害(様々な日常生活において過剰な不安心配をもってしまう)などがあります。

強迫性障害(OCD)

自分でも無意味、不合理であると分かっていながら何度も同じ確認などを繰り返してしまう状態です。たとえば不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどがあります。「考えずにはいられない」「せずにはいられない」ことで、つらい思いや不便を感じてしまいます。

パニック障害

めまいや動悸、吐き気、発汗、窒息感、手足の震えといった症状が突然理由もなく起こります。「死んでしまうかもしれない」という不安に襲われながら、救急車で病院に運び込まれるけれども、検査しても異常はなく、そのうちに苦しかった症状が消えていきます。このパニック障害は、薬物治療に加えて精神療法の併用が重要とされています。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

強い恐怖感を伴う体験に遭い、その記憶が1か月経っても自分の意志とは関係なくフラッシュバックしたり悪夢に見たりいすることが続きます。不安、緊張が高まったりつらさのあまり現実感がなくなったりする状態になります。

発達障害(ADHD、ASDなど)

周りから「空気が読めない」「変わっている」とよく言われたり、じっとしていられずに小さなミスが多く続いたりします。代表的な発達障害には、コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉スペクトラム症(ASD)や、多動で衝動性を抑えることができない注意欠如多動性症(ADHD)があります。
最近は「大人の発達障害」といって職場での不適応や人間関係の不調などをきっかけとして成人になってから診断されるケースも増えています。

双極性障害

ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。躁状態のときには、周りの人たちが「ちょっとおかしいのでは?」と思えるほどその気分が行き過ぎているという特徴があります。双極性障害はかつて「躁うつ病」と呼ばれており、うつ病の一種と誤解されがちでしたが、実はうつ病とは異なる病気で、治療も異なります。

睡眠障害

睡眠障害とは睡眠に何らかの問題がある状態をいい最も多いのが不眠症です。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害により必要な睡眠時間が十分に取れず睡眠の質が低下することで日中の疲労、集中力低下、気分変調などが起こります。
生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。起床・就寝時刻を一定に生活リズムを整えます。日中は適度に活動的に過ごし、寝る前のカフェイン、喫煙、アルコールは控えます。ぬるめのお風呂で身体を温めることも効果的です。就寝する部屋は快適な温度と湿度を保ち、できるだけ外の音は遮断して照明も適度に暗くしましょう。
生活習慣や環境を整えても改善しない場合には睡眠薬などの薬物治療が検討されます。

自律神経失調症

自律神経は全身の器官をコントロールしています。自律神経失調症になると、このバランスが崩れ全身の機能に支障をきたし様々な症状が現れます。自律神経失調症の原因は、一人ひとりの症状が違うようにそれぞれ違いますが、生活リズムの乱れ、過度なストレス、環境の変化、ホルモンの影響などが考えられています。

摂食障害

必要な量の食事を摂れない、自分でコントロールできずに過食となる、一度飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、患者様によって症状は様々です。代表的な病気に神経性やせ症、神経性過食症、過食性障害があります。
体重や食事、栄養だけの問題ではなく治療は心と体の両面からアプローチすることが重要です。

統合失調症

脳の様々な働きをまとめることが難しくなり、そのため幻覚や妄想などの症状が起こります。自分の噂や悪口が幻聴として聞こえてきたり、嫌がらせをされていると思い込む被害妄想や、インターネットやテレビが自分に関する情報を流していると思い込む関係妄想などがあります。
周囲から見ると、「独り言を言っている」「悪口を言われたなどの被害を訴える」「話がまとまらず支離滅裂になる」などが表れます。本人には現実味があり、それが病的な症状だとは気づきにくいものです。早く治療を開始するほど、回復も早いといわれています。

認知症

認知症とは認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。アルツハイマー型認知症が認知症の中で最も多く、脳神経が変性し脳の一部が萎縮していく過程で生じてきます。もの忘れで発症することが多く、ゆっくりと進行します。次に多いのが脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)による血管性認知症です。障害を受けた脳の部位により症状が異なります。ゆっくり進行することもあれば、急速に進むケースもあります。
現実に見えないものが見える幻視や手足が震えたり歩幅が小刻みになったりする症状が現れるレビー小体型認知症などもあります。